京都で太陽光発電を設置する場合の景観条例について詳しく解説していきたいと思います。
京都では「持続可能な低炭素社会」の実現を目指し太陽光発電の普及に力を入れていましたが、それと同時に京都が京都であるために屋根の景観を重要な要素と位置付け平成19年9月から新景観政策を実施し、太陽光パネルの設置についても基準が設けられるようになりました。
太陽光パネルの景観に関する運用基準は以下から確認することができます。
太陽光発電を設置する地域によって多少基準の違いはあるのですが、どの地域にも共通した基準は以下の通りになっています。
勾配屋根の場合
- 太陽光パネルの色は黒,濃い灰色,濃紺色(彩度2以下のもの)とする
- 配管及び配線等の色は,目立たないように屋根や外壁の色と合わせる
- 太陽光パネルの最上部は建築物の棟の高さを超えず,屋根面に密着させる
- 太陽光パネルの枠の色は黒又は濃い灰色とする
- 屋根面とパネルに隙間ができる場合は,軒先に黒色のカバーを設置する
陸屋根の場合
- 太陽光パネルの色は黒,濃い灰色,濃紺色(彩度2以下のもの)とする
- 配管及び配線等の色は,目立たないように屋根や外壁の色と合わせる
- 建物本体からの突出感をなくすため,公共用空地等から見えない高さや配置としたり,設置範囲の四周をルーバーで囲うなど適切に修景する
- 太陽光パネルの最上部は,屋上床面から3m(31m高度地区又は25m高度地区では4m)以下とし,できるだけ低くする
美観地区等における太陽光パネルの設置基準に関しては以下から確認することができるので、当てはまっている方は必ず確認しておいてください。
京都で太陽光発電を設置する場合はいろいろなことに配慮しなければなりませんが、地元の業者を利用すれば条例についてきちんと把握していると思うので地元の業者を利用することをおすすめします。
なお太陽光発電を設置する前には景観手続が必要なので、自分の住んでいる地域がどれに該当するのかを確かめたうえできちんと手続きを行うようにしてください。
更に詳しい情報は京都市のホームページに記載されているので参考にしてください。