卒FIT後の中国電力の対応はどうなっているのでしょうか?
卒FITとはFIT法が適用される10年間が経過してしまった人、つまり2009年に太陽光発電を導入した人が対象となります。
卒FITの詳しいことについては以下を参考にして下さい。
https://www.grimaco.org/baiden/sotu-fit/
FIT満了後、各地域の大手電力会社は引き続き電力の買取を行うことを発表しています。
中国電力ではFIT満了後、1kWhあたり7.15円で買取すると発表しています。
この金額については1年ごとに見直される可能性があるため今後はどうなるかはまだわかりません。
中国電力の買取価格はほかの電力会社に比べて若干低い傾向となっていますね。
ほかの電力会社の買取価格については以下を参考にしてください。
https://www.grimaco.org/baiden/sotufit-kaitorikakaku/
ぐっとずっと。グリーンフィット
上記に加えて中国電力は「ぐっとずっと。グリーンフィット」というサービスを展開することを発表しています。
このサービスの詳細については公式サイトに以下のように記載されていました。
2019年11月以降、固定価格買取制度にもとづく、10年間の買取期間が順次満了することを踏まえ、買取期間満了後も継続して、当社による余剰電力の買取を希望されるお客さまに対し、新たなサービス「ぐっとずっと。グリーンフィット」を開始します。「ぐっとずっと。グリーンフィット」は、お客さまに蓄電池などの電気を貯める設備をご用意いただかなくても、余剰電力をおトクにご活用いただけるサービスです。サービス内容の公表および事前の申込み受付は、2019年9月を予定しています。
出典:http://www.energia.co.jp/info/2019/11763.html
国や電力会社はFIT終了後に発電した電気を効率よく使うために蓄電池の導入を推奨しています
ですが現実的に見ると導入にコストがかかりすぎるためあまり導入は進んでいません。
「ぐっとずっと。グリーンフィット」は個人で蓄電池を購入しなくても同じような効果が得られるサービスプランとなっています。
これにより利用者は導入コストを抑えることができ、太陽光発電の恩恵を最大限受けることができるようになるというわけです。
もちろん自分で蓄電池を導入した時のような恩恵は受けられないと思いますが、ノーコストで始められる点はありがたいですね。
P2P取引も実証開始
更に中国電力は日本アイ・ビー・エム(IBM/東京都中央区)と、再生可能エネルギーで発電された電気(再エネ電気)を、ブロックチェーン技術を活用して顧客間で融通するシステムの実証試験を開始したことを発表しています。
これは仮想通貨の技術を導入したものであるため、利用するためには仮想通貨を使う必要があると考えられます。
初心者の方にとっては若干敷居が高いような気がしますが、まあそのあたりはおいおいシンプルにしたシステムが発表されることになるでしょう。
この技術のいいところは発電した電力を直接エリア内の契約者に売ることができるという点です。
これによって買い手は通常よりも安い価格で電力を購入することができるようになり、売り手は電力会社よりも高値で電力を買い取ってもらうことができるようになります。
1kWhあたりの買電価格はだいたい20円~25円だといわれており、先ほど伝えたようにFIT終了後の売電価格は1kWhあたり7.15円になると決まっています。
なのでこのP2P取引が実現すればその間の価格に設定されてWIN-WINの関係が築けるようになるでしょう。
個人的には仮想通貨にはとても興味があるのでこのサービスには非常に期待しています。
中国電力の対応エリアに住んでいて太陽光発電を設置している方は今度どのような発表があるのか動向をチェックするようにしましょう。