卒FIT後の北陸電力の買取価格と対応についてお伝えしていきたいと思います。
今年(2019年)はFIT法が施行されてからちょうど10年であるため固定買取価格が満了となる方がたくさん出てきます。
具体的な数字を言うと2019年度だけで約9万件が満了となり、その後5年間で約670万件が満了となる予定だそうです。
一時は満了になったらもう買い取ってもらえないなどの情報が出回っていたこともありましたが、これは大手電力会社がなかなか動向を明らかにしなかったためです。
しかし2018年の終わりにすべての大手電力会社が買取を継続することを表明し、新規参入の電力会社も買取を行うことを明らかにしています。
現時点で買取価格が判明している電力会社の情報を以下のページにまとめているので興味のある方は参考にしてください。
https://www.grimaco.org/baiden/sotufit-kaitorikakaku/
そんな中北陸電力は「かんたん固定単価プラン」、「あんしん年間定額プラン」、「わくわく電気預かりプラン」という3つのプランを発表しています。
かんたん固定単価プラン
かんたん固定単価プランは誰でも加入することができ、8.0円/kWhという価格で買い取ってもらえるプランです。
これまでの契約から買取金額だけ下がったものとして考えるとわかりやすいでしょう。
あんしん年間定額プラン
あんしん年間定額プランでは条件を満たした場合に年間定額で一括で買い取ってもらえるプランです。
買取価格は以下のように分かれています。
受給電力 | 過去1年間の余剰電力量実績 | 買取価格 |
---|---|---|
2.0kW以上~3.5kW未満 | 600kWh以上 | 1万5000円 |
3.5kW以上~5.0kW未満 | 1000kWh以上 | 2万5000円 |
5.0kW以上 | 1400kWh以上 | 3万5000円 |
余剰電力量実績を満たしているかどうか不安になる方もいるかもしれませんが、一般家庭では自家消費と余剰電力の割合はだいたい3:7ぐらいになるといわれています。
3kWのシステムを導入している場合、年間の発電量はだいたい3000kWhとなるので余剰電力は2100kWhとなりますね。
もちろんこれは概算ですが、普通に運用していれば間違いなく条件は満たしていると思いますよ。
固定単価プランと定額プランのどちらがより得をすることになるのかは実際の発電実績から計算してみるといいでしょう。
わくわく電気預かりプラン
わくわく電気預かりプランでは発電した電気をいったん電力会社に預けて、加入している電気プランに応じた金額で買取してもらえるというものです。
各プランごとの割引金額については公式サイトを参考にしてください。
http://www.rikuden.co.jp/koteikaitori/kaitorimenu.html
ちょっとややこしいのでどれに加入するのが最も得をするのかわからない場合は北陸電力の「北陸電力買取プランお問合せ窓口」に相談してみるといいでしょう。
北陸電力の対応エリアに住んでいて太陽光発電を設置している方はFITが満了を迎える前にきちんと各プランのことを勉強しておきましょう。