マンションに太陽光発電を設置する問題点についてわかりやすく解説していきたいと思います。
マンションに太陽光発電を設置しようと考えている方にはマンションに住んでいる方と管理している方の2つの立場の方がいると思います。
マンションに住んでいて太陽光発電を設置しようと考えている方はベランダに設置を検討していると思いますが、結論から言うと設置は可能ですがそのためにはいろいろな制約があります。
ほとんどのマンションではベランダは自己所有の領域ではなく、玄関や通路、エレベーターなどと同じ、共同所有の領域となっています。
そのためベランダの外側に発電モジュールを設置するには、マンションの管理組合の設置許可が必要です。
ですが景観の問題や消防法に抵触しないか、安全な設置が可能かなど様々な問題点があるため事実上許可は下りないようです。
つまり法律的には設置は可能ですが現実問題としては設置不可能ということです。
次にマンションを管理しているが他の方で屋上に設置を検討している方ですが、これも理論的には可能ですが設置までには大きな障壁があります。
マンションに太陽光発電を設置するかどうかは住民による合議が必要で、全戸数のうち4分の3以上の賛成が必要とされているのです。
総戸数100戸のマンションでは75戸以上の賛成が必要になるということですね。
マンションの管理組合理事をしていた方の話によると4分の3以上の賛成を取るのは事実上不可能であるということです。
マンションの屋上に太陽光発電を設置すると言ったらその規模はかなり大きなものになり金額にしても500万円以上にはなるため、このような大きな金額の案件に4分の3以上の賛成を取るのは不可能であるとのことです。
つまりどちらの立場にしろマンションに太陽光発電を設置するのは無理だということです。
ただし新築のマンションに太陽光発電を設置するのは可能で、実際に太陽光発電を設置して個別にモニターなどを設置しているところもあるようです。
とはいえそのようなマンションはごく少数であるため、これからマンションに太陽光発電を設置しようと考えている方はあきらめた方がよさそうですね。