太陽光発電の簡単な仕組みと設置するメリットデメリットを紹介していきたいと思います。
太陽光発電は半導体に光を照射すると電流を発生するという「光電効果」を利用して電気を生み出しています。
太陽光発電モジュールはP型シリコンとN型シリコンという2つの半導体がくっつけられた状態になっており、これに太陽光が当たると電子というものが自由に動けるようになり、その結果、N型シリコンにはマイナスの電荷が、P型シリコンにはプラスの電荷が蓄えられることになり両半導体に電極を取り付けて電線で結ぶと直流電気が流れます。
実際に家庭で利用されているのは交流電流であるため発生した直流電流をパワーコンディショナーで交流に変換してから利用することになります。
一般家庭では太陽光発電によって得られた電力を家庭で利用するほか、余った電力を電力会社に売ることもできます。
太陽光発電のメリットとデメリット
太陽光発電のメリットはやはり電気代が安くなり、あまった電力を売ることによって経済的に楽になることでしょう。
きちんとした業者に依頼してちゃんと日の当たる場所であれば遅くても8年ぐらいで元が取れると言われています。
また自宅にコントロールパネルを設置することになるので電力の消費が目で見えるようになり、自然と節電を心がけるようにもなります。
一方で初期費用がそれなりにかかってしまうというデメリットもあります。
2017年現在では1KWあたり35万円前後の設置費用が必要であると言われており、一般家庭に設置すると100万円以上かかってしまうのが当たり前となっています。
たくさん発電するためにはそれなりの面積も必要になりますし、発電量は天候にも大きく左右されることになります。
最近では保証が付いてることが当たり前ですが、定期的にメンテナンスをする必要もあります。
業者によっては工事費用が高く付いて元が取れなくなることもしばしばあるようです。
特に大手住宅メーカーなどに建築を依頼してそこで太陽光発電も手配してもらうと値段がかなり高くなってしまうので注意が必要です。
太陽光発電は非常に魅力的な設備ですが、場合によっては損をするケースもあるので設置する場合は元がとれるのかどうかをきちんと計算しておいた方がいいでしょう。
ネットで探すと発電量をシミュレーションするサイトも多数あるので、設置する前に調べてみるといいと思いますよ。