卒FITで”アグリゲーター”という言葉をよく見かけるようになりましたがこれがなんだかご存知でしょうか?
実は電力業界だけでなく音楽や映像などいろいろなビジネスシーンでアグリゲーターという言葉は使われてきました。
アグリゲーターは英語ではAggregatorとなり、直訳すると集める人・組織、統計といった意味になります。
卒FITで話題になっているアグリゲーターは各電力供給者から電力を集めて、IoTを活用して各受給者に効率よく電力を配給する業者のことです。
わかりやすく言うと電力を転売する業者ですね。
アグリゲーターのメリット
アグリゲーターの最大のメリットはやはり電力の需要がある点でしょう。
転売の経験がある方ならわかると思いますが、売れる商品を探すというのはそれなりに手間がかかることで、売るための価格リサーチなどを考えると膨大な手間と時間がかかることになります。
もちろん作業を効率化することはできますが、個人でやってもそのうち頭打ちになるでしょう。
話がそれましたが、電力事業のアグリゲーターが売る商品は”電気”です。
言わなくてもわかりますがこれは100%売れます。
しかもこれまで電力事業というのは大手が独占していたため価格競争もほとんど起こっておらずブルーオーシャンに近い状態なのです。
もちろん戦略は必要ですが、価格設定などを深く考えなくても利益が出しやすくなっているというわけです。
そのため新たなビジネスチャンスだと考えたベンチャー企業がこぞって参入を決めているというわけなんですね。
アグリゲーターの課題
ならすぐにでも参入するべきなのではないかと考えると思いますが、ビジネスである以上はそんなに簡単に事が運ぶはずがありません。
最も難しいのは顧客を獲得することです。
電力事業が開かれてきたとはいってもまだまだシェアは大手が大半を握っています。
そこへ名前も知らないような企業が参加してきていきなりそちらにシフトチェンジするかといえばほとんどの方がしないでしょう。
もちろん新規参入の業者を使った方が消費者側もメリットを享受することができます。
例えば売電価格一つとっても大手よりは新規参入業者の方が高く設定されています。
https://www.grimaco.org/baiden/sotufit-kaitorikakaku/
ですが年に換算しても高々数千円程度なのでそれなら大手でいいかという人もたくさんいると思いますし、いきなり世間に浸透するかといえばそうではないでしょう。
そのためどの業者も長期的な目線で事業を展開していく必要がありますね。
現在のアグリゲーターはまだ数十社程度ですが、政府は2020年までに100社以上を目指しているようです。
いずれにしても大きなビジネスチャンスであることは間違いないので今後も話題になるのは間違いないでしょう。