ソーラーフロンティアの太陽光発電システムの特徴を詳しく解説していきたいと思います。
ソーラーフロンティアの最大の特徴はなんといっても国内で唯一生産しているCIS太陽光パネルでしょう。
CIS太陽光パネルとは銅(Cu)、インジウム(I)、セレン(Se)という金属を合わせて作られた化合物型パネルと呼ばれており、シリコン系パネルとはそもそもなりたちが全く異なります。
CIS太陽光パネルの特徴は安価に大量生産できる点で、ソーラーフロンティアのパネルは他社と比べても安価に設置できるようになっています。
シリコン系のパネルと比べるとモジュール変換効率が低いのが難点ですが、熱に強いなど環境に左右されにくい特徴があり、実際に屋根に設置した際の実発電量は他社に引けを取りません。
唯一の弱点はパネル1枚の出力が低いことで、2017年7月時点で販売されている主力商品は175W/枚となっています。
そのため同規模の太陽光発電システムを設置する際に必要な面積はソーラーフロンティアが圧倒的に大きくなっています。
ですので狭い場所に出力の高いシステムを構築したい人にはあまり向いていません。
ただし今秋には190W/枚程度、来年以降200W/枚を超える高出力パネルを商品化する予定となっており、弱点となっている出力の低さをカバーできる可能性もあります。
ソーラーフロンティアでは主に長方形のパネルしか販売していないため、屋根の形状によっては効率よく設置できないのも弱みの一つとなっています。
ですが数少ない純国産のメーカーだということもあり国内シェアは年々増加傾向にあります。
ソーラーフロンティアの特徴をまとめると
- 国内で唯一のCIS太陽光パネルを製造
- 他のメーカーと比較して単価が安い
- 理論的な数字は低いが実発電量は他社と同等
- 高出力にしたい場合は広大な面積が必要
と言った感じになります。
CIS太陽光パネルはまだまだ技術革新の余地が残されているので、今後課題となっている部分も解決されるかもしれません。
なにより純国産というのがユーザーにとっては非常に安心感がありますので、まだ設置するメーカーを決めていない方は候補に入れてもいいメーカーだと思います。
出力などが不安だという方は実際に設置した方の発電量や売電収入を見てみれば他社と遜色ないことが分かると思いますよ。