太陽光発電投資の利回りをシミュレーションしていきたいと思います。
太陽光発電投資とは空いた土地を利用したり場合によっては土地を借りてそこにソーラーパネルなどを設置し、発電した電力を電力会社に売ることで収入を得る投資のことです。
太陽光発電には10KW未満の住宅用と10KW以上の産業用の2つの種類がありますが、太陽光発電投資で利用するのは発電した電力をすべて売ることができる産業用太陽光発電になります。
一般用では余剰電力しか売却できず価格も10年間だけの固定となっていますが、産業用ではすべての電力を売ることができ20年間価格が固定されるため投資の利回りが計算しやすく回収がしやすい投資となっています。
また産業用の中には50kW未満の「低圧」と50kWを超える「高圧・メガソーラー」がありますが、高圧は一般家庭には初期投資費用が大きくなりすぎてしまうため、一個人として太陽光発電投資をするなら低圧を選ぶことになると思います。
実質的な利回りはどれくらい?
太陽光発電投資を始めるにあたって以下の費用が発生することになります。
・設備などの初期費用
・メンテナンス費用
・(賃貸の場合)土地の賃料
・(売買の場合)土地の固定資産税
・災害保険などの保険料
・(融資を受けた場合)ローン金利
あまりややこしくしてもわかりにくくなってしまうので今回は「災害保険などの保険料」「メンテナンス費用」「ローン金利」などは諸経費としてまとめて計算していきたいと思います。
シミュレーション条件は以下のようにします。
・販売価格:1kW当たり28万円(工事費用などの諸経費込み)
・土地価格:500万円
・設置規模:45kW
・年間発電量:1kW当たり1000kWh
・買取価格:1kWh当たり「24円/kWh+消費税」(2016年度)
・保険・メンテナンスなどの諸経費:20万円(年間)
2017年4月時点での産業用太陽パネルの最新価格相場は、設置する規模によって大きく異なりますが平均すると「1kWあたり20万円から30万円前半」ぐらいになると言われているため、今回は1kWあたり28万円で計算していきたいと思います。
初期費用・・・ 28万円 × 45KW = 1260万円
発電量・・・ 1000kWh × 45kW = 45000kWh
買取価格・・・ 45000kWh × 24円 × 1.08 = 116万6400円
表面利回り・・・ 116万6400円 ÷ (1260万円 + 500万円) × 100 = 6.6%
実質的利回り・・・ (116万6400円 - 20万円) ÷ (1260万円 + 500万円) × 100 = 5.5%
上記の例で言うと実質的利回りが5.5%しかないため元をとるまでに18年はかかってしまいますね。
またこの例で言うと20年間運用して利益が172万8000円となります。
上記の例は設定をシビアにしすぎたかもしれないのでそこまで利益が発生しませんでしたね。
より詳細な利回りを知りたい場合は以下のサイトからシミュレーションすることができるため試してみて下さい。
太陽光発電投資はしっかりとした計画を立てることさえできれば比較的リスクの低い投資案件だと思いますので、興味のある方は専門家の方などに相談してみるといいと思いますよ。