オール電化とガスを併用した場合の光熱費を比較して行きたいと思います。
オール電化を導入すると電気代がお得になるという話を聞いたことがある方は多いと思いますが、実際に安くなるのかどうかには疑問が残るところだと思います。
総務省の調べによるとガスを併用している一般家庭の電気代の平均額は年間で134441円となっており、オール電化を導入している家庭の電気代の平均金額は190868円となっているようです。
ガスを併用している家庭の場合は電気代のほかにガス代もかかり、一般家庭の平均のガス代は89371円になるようです。
つまりガスを併用している家庭の光熱費の平均は年間で223812円で、オール電化を導入している家庭の光熱費の平均は190868円になっているということになります。
その差は年間3万円ですがオール電化の方が光熱費が安くなっているというデータですね。
ですがこれは家庭環境によって大きく異なってきます。
オール電化を導入すると電気料金プランが変更になり、昼間の電気代は割高で夜の電気代が安くなるプランに加入することになります。
例えば東京電力の夜トク8というプランでは昼間時間(7時〜23時)の1kWh当たりの電気料金は32円14銭になっているのに対して夜間時間(23時~翌7時)の電気料金は20円78銭となっています。
約1.5倍も電気料金に差があるため、日中に家にいる時間が長いオール電化の家庭の方は電気料金も割高になる可能性が高いと思われます。
またオール電化にエコキュートなどのシステムを導入することによって効率よく電気を使えるようになるのですが、初期導入費用もそれなりに増えてしまいます。
つまりここで言いたいのはライフスタイルに合わせてガスを併用するかオール電化にするかを選びましょうということです。
例えば太陽光発電を導入しようとしている方はオール電化と併用することで光熱費を実質0円にすることも可能となっています。
ただし一度オール電化にしてしまうともうガスに戻すことはできなくなります。
オール電化にもメリットとデメリットがあり、ガスの併用にもメリットとデメリットがあります。
オール電化にすることで調理くぎなども一新されるため、キッチンでよく料理をする方にとってどちらがよりストレスフリーで料理ができるかも考える必要があります。
オール電化にして電気代が下がっても他のところで費用が上がっては意味がありませんし、導入するかどうかはしっかりと検討した方がいいでしょう。
業者の方はメリットしか話さないので、途中で疑問に思ったことがあればしっかり質問をしていおいた方がいいと思います。
例えばオール電化とガスの併用ではどちらのランニングコストが安いのか、オール電化を導入することでどのくらいの期間で元がとれるのか、使用している機器の寿命はどれくらいでメンテナンス費用にはどれくらいかかるのかなどとと言ったことです。
導入するならそのメリットを最大限に生かせるようにしっかりと検討してくださいね。