太陽光発電には何キロワット必要なのか考察していきたいと思います。
太陽光発電の設置を検討している方からよく以下のような質問を受けます。
- 太陽光発電システムは何キロワット必要?
- 導入するなら何キロワットにすればいい?
いずれもどのくらいの容量を設置したらいいのかわからないという趣旨の質問ですね。
結論から先に言うと屋根に乗るだけ設置したほうがいいです。
その理由は以下の通りです。
- 注文するパネルの枚数が多いほど単価が安くなる
- 容量が大きくても小さくても元を取るまでの期間はそんなに変わらない
- 容量が大きいほうが元を取った後の利益が大きくなる
1つ目と2つ目の理由はほとんど同じなのですが、容量が大きくなるほど業者はまとめてパネルを購入することができるので安く手に入れることができます。
コストコが安い理由と同じですね。
だいたいの目安ですが、2kWの場合は40万円/kW、3kWの場合は30万円/kW、4kWの場合は25万円/kWぐらいの価格になります。
このように単価が変わるので容量を多くしたとしてもそこまで負担が大きくなることはないのです。
そのためどのくらいの容量を設置したとしてもだいたい元を取るまでの期間は同じぐらいになり、8年~10年ぐらいで元をとれるようになっています。
期間は同じだとしても発電容量が違えば当然発電量が異なります。
容量が大きいほど発電する量が増えるため、元を取った後の売電量が大きくなりその分利益も大きくなります。
一般家庭が導入する場合の平均は3kW~5kWといわれており、あるデータによると4.5kWがちょうど平均位になっているそうです。
選択するメーカーによって積載できる容量も変わってくると思うので、どのメーカーが最も効率よく発電することができるのかいろいろ検討してみるといいでしょう。
複数業者の見積もりは最低限の作業なので設置するなら必ず一括見積などを利用するようにしてくださいね。
1日に必要な電力量は?
ちなみに一般家庭の1年間の平均消費電力は5500kWhであるといわれています。
日本の環境だと太陽光発電システム1kWあたりで1年間に1000kWhの発電量だといわれているので、すべての電力を賄うなら5.5kWは必要になるということになります。
ただし太陽光発電は昼間に発電のピークを迎え、一般家庭では夜に消費電力が増えるところも多いので、5.5kWを設置したからといって電力を買わずに済むわけではありません。
買電と売電の兼ね合いからだいたい3.5kWのシステムがあれば十分だともいわれています。
まあこれは自分がどのように考えるかによって変わりますね。
個人的には単価が安くなりやすい4kW以上は設置したいところですが、屋根の広さにもよるので環境に応じて考えていけばいいでしょう。
予算の都合もあると思うので屋根が十分広い場合はとりあえず4kW~4.5kWを目安に見積もりを取ってみるといいと思いますよ。