PS工法と従来工法の違いを詳しく解説していきたいと思います。
PS工法とはパナソニックのHIT太陽光モジュールを設置する際に採用されている新しい工法のことです。
新しいとは言っても2015年ぐらいから導入されている後方になります。
PS工法のPSというのはプッシュ&スライドのことで、事前に敷かれたレールにプッシュしてはめ込みスライドして位置を調節するだけの簡単な工法となっています。
現行の工法ではモジュール間がPV抑え(金具、ネジ)のスペースが必要なため約27ミリ空いているのに対してPS工法では取付金具などの改良により約7ミリへと狭小化することに成功しています。
それによりモジュール間カバーがなくても美しい外観を実現可能とのこと。
またモジュールの取り付けは差し込むだけ、モジュールの固定には電動工具が不要、軒カバーで高さが調節できる、架台フレームをスライドする固定金具の採用など、全体的に施工を簡易化し、安定した施工品質につながっています。
これは設置する技術者の技量に左右されずに常に安定した施工ができることも意味しています。
太陽光発電は設置者によって発電効率や寿命が変わることとがあるので技術に左右されないというのは非常にメリットが大きいと思います。
更に各工程で工数が削減できた結果、モジュールの取付時間は現行の4時間55分(スレート屋根、モジュール3列4段格子配置12枚の場合)と比べPS工法では2時間7分へ短縮しています。
設置時間が短縮することに伴って人件費の削減などにもつながっているようです。
利用者にもコストカットというメリットがあるのでいいことずくめですね。
PS工法と従来工法では設置できるパネルの大きさも変わってくるため、屋根が対応しているならPS工法を採用したほうがリターンが大きくなるでしょう。
パナソニックのHITを設置する際はPS工法を用いることが一般的ですが、場合によっては利用できないこともあるため気になった場合は見積もりの段階で施工業者に確認しておくといいでしょう。
その際にパネルの種類なども確認しておくといいと思いますよ。
各工法と利用することができるパネルの種類については以下のページにまとめているので興味のある方はそちらもご覧ください。