太陽光発電でパナソニックとシャープで迷った時の決め手をお伝えしていきたいと思います。
パナソニックとシャープはどちらも国内の大手家電メーカーですが、開発している太陽光発電システムには大きな違いがあります。
パナソニックの主力商品となっているのはHITと呼ばれる太陽光パネルで従来のシリコン系パネルよりも効率よく発電できることが売りとなっています。
一方、シャープは単結晶シリコンを主力として商品を展開しており、狭い面積でも大きな容量のシステムを構築できることを売りにしています。
パネルの種類は違いますがどちらも高出力を売りとしており、どちらのパネルも最高モジュール変換効率は19.6%となっています。
パネルの種類についてはシャープの方が種類は多いですが、積載量に大きな違いはないでしょう。
1kW当たりの単価は?
そこで気になるのはやはり1kW当たりの単価でしょう。
実際にそれぞれのシステムを設置した方の容量の値段を見ていきましょう。
パナソニックの場合
ここ1年の間にパナソニックの太陽光パネルを設置した方の価格は以下のようになっていました。
これらを見てみると1kW当たりの設置価格はだいたい26万円前後となっているのがわかります。
この価格帯は現時点での最高水準であり、これより安くなることはあまりないでしょう。
シャープの場合
ここ1年の間にシャープの太陽光パネルを設置した方の価格は以下のようになっていました。
これを見ると規模の大きなシステムを設置している場合は1kWあたり30万円以下となっていますが、規模が普通の場合は30万円台後半となっているのがわかります。
一般住宅に設置されることを考えると1kW当たりの相場は30万円から35万円ぐらいになると言えそうです。
つまり1kW当たりの単価で比べるとパナソニックに軍配が上がるということになりますね。
売電実績は?
パナソニックあるいはシャープを設置した方の売電レポートを見てみると以下のような違いがありました。
パナソニック・・・初期費用回収期間:最短5年1ヶ月、最長11年5ヶ月、平均約7年
シャープ・・・初期費用回収期間:最短7年7ヶ月、最長11年3ヶ月、平均約9年
あくまで私が調べた分だけですが、初期回収費用にかかる理論的な期間はパナソニックの方が短くなっていました。
これはおそらくパナソニックの方が初期費用が少なく、両社でそこまで発電量に差がないからでしょう。
ただし状況によってはシャープの方が早く回収できることもあるようなので、初期費用と発電量をしっかりと比較した方がいいです。
結局どっちがいいの?
もちろん状況によるのですが、初期投資費用が低くなりやすいパナソニックに軍配が上がるでしょう。
状況というのは施工を依頼する業者のコネや割引のことで、シャープに強いパイプを持っている業者の場合はパナソニックよりも条件が良くなる可能性があります。
よって施工を依頼する場合はどちらのメーカーが得意なのかを調べたうえで、より条件の良くなる方を設置することをおすすめします。