卒FIT後の東北電力の買取価格と対応について

更新日：2019年6月20日

卒FIT後の東北電力の買取価格と対応についてお伝えしていきたいと思います。

太陽光発電を設置している方なら知っていると思いますが、FIT法（固定価格買取制度）が施行されて今年で10年になります。

FIT法で保証されている買い取り期間は10年であるため、2019年11月から順次満了になっていく人が出てきます。

2019年度内に満了になる方は全国で9万件にも及ぶそうです。

これに伴って全国の大手電力会社は新たな買取プランを発表しました。

東北電力では住宅用太陽光発電設備を持つ顧客向け新サービス「ツナガルでんき」を11月から提供すると発表しています。

ツナガルでんきでは2つの買取プランを用意しています。

1つ目がシンプル買取サービスで、このプランは誰でも加入することができ、現時点で東北電力と契約している場合でも新たに申し込みが必要となります。

買取価格は9円/kWhとなっており、ほかの電力会社と比較しても高めに設定されています。

売電したお金は翌月に振り込まれることになるのでこれまでの制度と一緒だと思ってもらって大丈夫です。

東北電力ではこのシンプル買取サービスに加えてリースサービスの提案をしています。

リースサービスではエコキュートや蓄電池をリースし、発電した電力を効率よく自家消費することを目的としています。

現在買電価格は20円～30円ぐらいになっている家庭が多く、売電価格の9円/kWhに比べて倍以上高くなっています。

そのため発電した電力は売電するのではなく自家消費したほうがお得になるということです。

ただし当然エコキュートや蓄電池をリースするためにはお金が必要になります。

どちらも決して安いとは言えませんね。

むしろ経済面だけを見ると導入したほうが損をすることになるでしょう。

東北電力ではエコキュートや蓄電池は普段の生活だけでなく災害時などに活用できることをメリットに挙げて導入を推奨しているというわけです。

ですが太陽光発電でせっかく元を取ったのにこれからさらにコストをかけるのはあまり現実的ではないと思われます。

そこでおすすめとなるのがでんきお預かりサービスというわけです。

本サービスについては公式サイトに以下のように説明されています。

余った電気を一旦当社がお預かりし、その分を離れて暮らすご家族とシェアできる（「家族シェアプラン」）、もしくは蓄電池のようにご自身でお使いになれる（「セルフプラン」）といった、これまでにない新しい電気の使い方をご提案するサービスです。
お預かりした電気については、ご家族またはご自身の電気ご使用量から差し引くことでお返しします（差し引く電気の量は月３００ｋＷｈが上限）。
差し引き後に残った電気は翌月に自動で繰り越されるため、年間を通じ、余った電気を上手にお使いいただくことができます。なお、３月末時点で残高がある場合は繰り越しせず、「シンプル買取」にて買い取りさせていただきます。

出典：https://tsunagaru.tohoku-epco.co.jp/menu/

上限はありますが発電した電力を蓄電池にためる代わりに電力会社に預けておいて自由に使うことができるというわけですね。

ほかの電力会社でも同じようなサービスを展開しようとしているところはたくさんありますが、東北電力のように家族でシェアできるのは珍しいですね。

実際に蓄電池があるのに比べると恩恵は少なくなってしまいますがリースするよりかは現実的なプランだと思います。

東北電力のエリア内に住んでいる方はどのプランにするのが一番得なのかじっくり考えてみるといいでしょう。

更に詳しい情報が知りたい場合は以下の公式サイトをご覧になってみてください。